チャンオ・グイ


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雑学の宝庫 

更新日:
 2009年1月18日


◎チャンオ・グイ(장어구이)
 ウナギの蒲焼き。

 「チャンオ(장어)」は「鰻」、「グイ(구이)」は「焼く」という意味です。したがって、ウナギ焼きのことです。韓国式鰻のかば焼きですね。
 実は、韓国ではウナギもアナゴもハモも、みんなまとめて、チャンオ(長魚:장어)と呼ばれているのだそうです。一応、区別するためにウナギは「ミンムルチャンオ:민물장어(淡水のチャンオ)」、アナゴは「パダチャンオ:바닷장어(海のチャンオ)」、ハモは「ケッチャンオ:갯장어(浜辺のチャンオ)」と呼ばれていますが、いずれもチャンオ(長魚)です。
 韓国では、一般的にウナギはヤンニョムグイ(장어양념구이:コチュジャン(唐辛子味噌)の味付け焼き)か、ソグムグイ(장어소금구이:塩焼き)で食べられているようです。(「ソグム」は、韓国語で「塩」の意味です。)
 ヤンニョムグイは、コチュジャン(唐辛子味噌)を使ったタレで焼いた鰻です。見た目は赤く、味はピリ辛です。もちろん、お店によって秘伝のタレを作っていますので、お店ごとに味は違います。甘辛い味から、辛さがきついお店など、いろいろなお店のウナギを食べ比べてみると良いと思います。
 ソグムグイは、日本の「ウナギの白焼き」みたいな感じで、うなぎの美味しさを引き立たせた料理です。日本人なら、このままで食べても十分、美味しくいただけるのですが、韓国式は違います。
 韓国では、ソグムグイでもヤンニョムグイでも、焼いた鰻をそのまま食べることはしません。テーブルには焼肉の時と同じようにサンチュ、エゴマ、大葉、辛く味付けされたニラ、大根などが所狭しと置いてありますので、これらの葉っぱの上に焼いたウナギを乗せて、さらに味噌、ニンニク、千切りにされた生姜やキムチなどを乗せて、一緒に食べます。この食べ方こそが韓国式でしょう。
 もちろん、食べ方は個人の好み次第です。ウナギだけを食べて、その美味しさを堪能するのも良いし、韓国流の味付けを楽しむのも良いし、どのような食べ方をしてもウナギは美味しいです。ただ、韓国でウナギの薬味として欠かせないショウガの千切りは、試してみたらいかがでしょうか。辛いヤンニョムグイの辛さを和らげてくれたり、口の中のウナギの脂を洗い流して、さっぱりさせてくれるので、次々とウナギを食べられるようになります。
 ウナギは韓国でも滋養強壮料理として有名です。鰻は、全国、どこにでも専門店がありますが、川沿いのエリアが本場とされています。京畿道北部を流れる臨津江(임진강:イムジンガン)、仁川の江華島を流れる津頭江(진두강:チンドゥガン)、慶尚南道を流れる南江(남강:ナムガン)、全羅北道を流れる仁川江(인천강:インチョンガン)、全羅南道を流れる栄山江(영산강:ヨンサンガン)の流域が有名です。
 中でも、全羅北道高敞(고창:コチャン)の鰻は、名物料理として有名です。高敞のウナギは、「風川ウナギ(풍천장어:プンチョンチャンオ)」というブランド名がついています。「風川」とは、海水と淡水の入り混じる「汽水域」を表しています。これは、海水が入ってくる時に風を引き連れてくることから、そこでとれるウナギに「風川」という名前がつけられたそうです。現在では、「高敞」や「仁川江」という名前よりも「風川ウナギ」という名称のほうが、この地域を代表するウナギとして有名になっているそうです。





こちらが塩焼きです。



反対側も焼きます。



最後は、小さく切って、焼きます。



こちらはヤンニョムグイです。



このようなタレがある店もあります。



一人用で出される店もあります。


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