チョッパル


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雑学の宝庫 

更新日:
 2009年10月11日


◎チョッパル(족발)
 豚足を醤油ダレで煮込んだ料理。

 チョッパルとは、下茹でした豚足を、醤油、砂糖、酒、香辛野菜、漢方食材などと一緒に長時間煮込んだ料理です。「チョッ」は漢字の「足」で、「パル」は韓国の固有語で「足」を意味しています。したがって、「チョッパル」は、「足、足」という意味になってしまいます。しかし、韓国で一般に「チョッパル」といえば、「豚足」や「豚足を醤油ダレで煮込んだ料理」を意味します。また、チョッパルに豚という意味の「テジ(돼지)」という単語をつけて、「テジチョッパル(돼지족발)」とも呼ぶこともあるようです。
 薄切りにしたチョッパルをサンチュやエゴマの葉に乗せて、ニンニク、味噌などと一緒に包んで食べる方法と、葉野菜で包まずに、ゴマ油やみじん切りのニンニクなどを混ぜた「サムジャン」とよばれる合わせ味噌や、豚肉と相性がよく消化を助けるというセウジョ(새우젓:アミの塩辛)をつけて食べる方法があります。
 豚肉の旨みとゼラチン質が豊富なプルプルとした柔らかい食感が楽しめる料理です。最近では、この コラーゲンを含んだゼラチン成分が美肌や老化防止に効果があると期待され、女性に大人気だそうです。また、たくさんの種類の漢方が入ったスープで煮込まれているため、豚肉特有の臭みはあまりなく、食べやすい料理です。チョッパルだけを食べると、少し、臭いが気になるかもしれません。しかし、サンチュに包んで食べれば、全く気にならない程度の臭いですから、それほど気にしなくて良いと思います。
 ソウルでは、地下鉄3号線、東大入口駅前にある「奨忠洞豚足通り(チャンチュンドンチョッパル通り:장충동족발거리)」が有名です。チャンチュンドンのチョッパル通りは、1950年に勃発した朝鮮戦争の直後に誕生したそうです。この奨忠洞のチョッパル通りが有名になったのは今から約45年前のことだそうです。1963年2月1日に韓国で唯一の総合体育館、奨忠体育館が奨忠洞にオープンし、この体育館にやってきた人達が、奨忠洞で食べたチョッパルの味が忘れられず、「奨忠洞のチョッパルが美味しい!」と、口コミで広がり、また店も増えていったのだそうです。このため、チャンチュンドンのチョパル通りのほとんどのお店が、「元祖(ウォンジョ)」とか、「ハルモニ(おばあさん)」という看板を掲げているのだそうです。また、ほとんどの店が、開業当時から使っている秘伝のチョッパルジャン(チョッパルを煮込む時に使うタレ)を受け継ぎながら使用しているのだそうです。昔ながらの伝統の味が味わえるということですね。
 チョッパルは、ソウルだけでなく、全国各地で食べられている料理です。釜山には、港から近い富平洞(プピョンドン:부평동)にチョッパルの専門店通りがあります。また、最近では、この釜山で開発されたという「ネンチェチョッパル(냉채족발:冷菜豚足)」という料理も人気が出ているそうです。








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