カルビチム


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雑学の宝庫 

更新日:
 2009年11月7日


◎カルビチム(갈비찜)
 牛のバラ肉を煮込んだ料理。

 カルビチムは、牛のバラ肉を煮込んだ料理です。「カルビ(갈비)」は「あばら骨」、「チム(찜)」は「蒸す」という意味です。
 韓国では、あばらとその周辺部の肉を含めて「カルビ」といい、「チム」は「少量の煮汁で調理する蒸し煮」という場合にも用いられます。
 カルビチムは、牛カルビを骨ごと6~7cmの長さにブツ切りにし、醤油、砂糖、ゴマ油、ニンニク、生姜などで味付けします。煮汁を牛カルビによく浸み込ませながら、じっくりと煮込んで作る料理です。煮込み料理と相性が良い大根を加えることもあります。仕上げには、栗や夏目、錦糸卵、糸唐辛子などを飾りに乗せ、見た目にも美しく作られることが多いです。時間をかけて蒸し煮するため、肉がとても柔らかく、美味しく仕上がっています。
 カルビチムは、古くは“カリチム”という名前で、朝鮮時代の宮中で作られていたとされる料理です。19世紀後半に書かれた『是議全書(しぎぜんしょ)』という料理書にも、「カリチム」という名前が記述されています。「カルビチム」という名前に変わったのは、1940年頃からだと言われています。
 宮廷料理の一つとして、王様も食していたとされるカルビチムは、現在、誕生日や結婚式などのお祝いの席にも登場する御馳走として食べられています。
 韓国の中南部に位置する大邱市には、たっぷりのニンニクと粉唐辛子で作る「チムカルビ」と呼ばれるカルビチムがあり、地域の名物料理として広く知られています。ニンニクと粉唐辛子を使うため、通常のカルビチムに比べると、辛く、刺激的な味付けであることから、チムカルビは「メウンカルビチム(辛いカルビチム)」と呼ばれ、激辛ブームの韓国で、最近人気を集めています。
 また、牛肉ではなく、豚肉を使って作る「テジカルビチム(돼지갈비찜)」もあります。(「テジ」は「豚」の意味です。)このため、牛と豚を区別するために、「ソカルビチム」と呼ばれることもあります。「ソ(소)」は、「牛肉」を意味します。








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