コムタン / コリコムタン


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雑学の宝庫 

更新日:
 2009年7月25日

◎コムタン(곰탕)
 牛肉と内臓などを煮こんだスープ。

◎コリコムタン(꼬리곰탕)
 牛の尻尾を煮込んだスープ。

 コムタンは、コムクッとも呼ばれます。“コム”はもともと“膏飲(コウム)”という言葉で、“長い時間かけて煮出す”という意味です。“タン”は漢字で「湯」と書き、「スープ類の総称」です。
 一般的に牛のスネ肉、胸部の肉、コッチャン(小腸)やヤン(胃袋)、コンジャソニ(牛の内臓の端についている脂の多い部位)などをたくさん入れて煮込んだものです。その他にも、昆布や大根を入れて煮込むため、コクのあるスープができます。そのスープに、茹でた牛肉を薄切りにしたものを具として乗せ、ネギなどの薬味を加えて食べます。
 全国的に食べられている料理ですが、全羅南道の羅州(ナジュ)には、透き通ったスープに粉唐辛子を振った赤茶色のコムタンがあり、郷土料理として有名です。また、鶏肉を煮込んだタッコムタンや、牛のテールを煮込んだコリコムタンなどもあります。
 コムタン専門店では、大きな器に入ったコムタンと御飯、さらにカットゥギ(大根の角切りキムチ)やペチュギムチ(白菜キムチ)などが1、2品添えられて出てくることが多いです。スープは薄味ですので、好みで塩や胡椒、刻みネギなどを加えて味を調節します。また、カットゥギやペチュギムチを入れて食べたりもします。
 コムタンに味も見た目も似ている料理にソルロンタンがありますが、作り方には多少、差があり、その違いを良く知っている人は多くないようです。
 ソルロンタンは、牛の頭の肉や骨、膝肉とヤンジモリ(牛の胸元の肉と骨の総称)、サテ(牛の膝の内側の肉)などの肉、牛舌、ひ臓、肺などの内臓を1日かけて煮込んだもので、コムタンより透明で、味も淡白です。
 一方、コムタンには骨は入れず、ヤンジモリ、サテなどとヤン(牛の胃袋)、コプチャン(牛の小腸)などの内臓を入れて煮込みます。ダイコン、昆布、長ねぎなどを入れる場合もありますが、ソルロンタンに比べて油っこい味になっています。
 また、牛の尾を煮込んで作ったコムタンは、コリコムタンと呼ばれています。“コリ(꼬리)”は尻尾の意味です。コリコムタンは、コムタンよりも高級な料理として認められているようです。





コムタン




こちらが、コリコムタンです。

見た目は、同じようですが、中のお肉を立ててみると、



という形をしています。真ん中に見える白いものが、尻尾の骨です。



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