サンパッ


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更新日:
 2012年6月30日


◎サンパッ(쌈밥)
 葉野菜でご飯を包んで食べる料理

 韓国語で「サム(쌈)」は「包む」、「パッ(밥)」は「御飯」の意味で、「サンパッ(쌈밥)」をそのまま訳せば「包みご飯」という意味になるでしょうか。韓国料理の「サンパッ」は、サンチュやゴマの葉などの葉野菜でご飯を包んで食べる料理です。
 サンチュやゴマの葉などの葉野菜に御飯を乗せ、サムジャンと呼ばれる合せ味噌や、コチュジャンなどを乗せて包んで食べる料理です。
 通常は「サンパッ」と言えば、緑鮮やかな野菜と御飯だけでなく、テーブルの上には、沢山の種類のおかずが並べられ、見た目にも豪華な韓国式の料理です。健康志向の強い韓国でも人気のヘルシーメニューで、主に専門店で食べられています。
 サンパッの包み野菜としては、定番のサンチュだけでなく、チコリ、カラシナ、セロリ、ケール、カボチャの葉、白菜、エゴマの葉など、多くの種類が出されます。それぞれに風味が異なるため、1種類だけでなく、何種類かの葉野菜を重ねて味の調和を楽しんだり、一緒に包むおかずの組み合わせを変えて頬張ってみたりと、自分らしいアレンジをしながら食べるのも楽しみの一つです。
 また、葉野菜だけでなく、昆布、わかめ、海苔、春菊なども出される一方、包むものも白い米飯だけでなく、麦飯であったり、五穀飯だったりします。
 専門店では、おかずとしてサムギョプサル、ロース肉、魚、ホヤ、アワビ、タコ、イカ、塩辛、味噌、にんにくなど、様々な種類のものが出されます。
 もともとは、畑仕事の際の簡単な昼食として食べられたのが始まりと言われています。また、高麗末期、宮女として元に連行された多数の韓国の女性は、宮廷の庭にサンチュを植えてご飯を包んで食べることで、失郷の悲しみを癒していたという話もあるそうです。この料理は、モンゴルの人々にも人気が高かったという故事があるそうで、14世紀には「サンパッ」の原型があったようです。
 現在、慶尚北道の慶州市にはサンパッの専門店が立ち並ぶ名物通りがあります。






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