スンデ


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更新日:
 2008年7月31日


◎スンデ(순대)
 韓国式ソーセージ。

 豚の腸に、モチ米やタンミョン(春雨)、豚の血などを詰めて蒸した韓国式ソーセージです。豚の血が入っているため、見た目はやや黒く、スパイシーな味わいと独特のもちもちした食感が特徴の料理です。豚の小腸を使って作るスンデが一般的ですが、大腸を使った幅広のものや、すけとうだらやスルメイカの腹に具を詰めたものもスンデと呼ばれていて、これらの具には、野菜のほか、水気を切った豆腐、ひき肉なども用いられます。
 もともとは北の寒い地域であるピョンヤン(平壌)やハムキョンド(咸鏡道)の名物料理で、冬の食べ物として知られています。現在は、韓国の東北部に位置する江原道(カンウォンド)の郷土料理として親しまれています。
 現在では豚の腸に詰めることが多いのですが、牛の腸を使うと、少し細いスンデができます。昔は、犬の腸に詰めて作っていたこともあり、李氏朝鮮王朝時代の料理書『飲食知味方(いんしょくちみほう)』(1670年頃)には、犬の腸詰めが「ケジャン」という料理名で出てくるそうです。
 また、19世紀後半に書かれた『是議全書(しぎぜんしょ)』という書物にも、“ニベ”という魚の浮き袋に具を詰めたスンデや、豚の腸に野菜や豆腐を詰めたスンデの作り方が記載されているそうです。
 よく洗って、塩でもんだ豚の腸に、みじん切りにした野菜、モチ米、豚の血液、タンミョン(春雨)などの具を詰めて茹でます。蒸して調理する方法もあります。茹で上がったものは、輪切りにして粗塩や、味噌などをつけて食べます。もち米や春雨などによるもちもちとした歯触りと、豚の血が加えられることによって生まれた、独特なコクのある味わいが魅力で、鉄分などを豊富に含んでいることから、栄養価の高い食品としても知られています。
 スンデは、ソウルをはじめとした北部地域では、粉唐辛子を加えた粗塩をつけて食べるのが一般的ですが、南部地域では味噌をつけて食べることもあります。また、スンデを注文すると、茹でた豚の胃袋やレバーなどが添えられて出てくることが多いです。
 また、豚の腸ではなく、イカの中に具を詰めたオジンオスンデ、干したニベの浮き袋に野菜、肉を詰めたオギョ(魚膠)スンデ、スケトウダラを利用したトンテ(凍太)スンデなどもあります。さらに江原道(カンウォンド)には、豚の小腸でなく、大腸を使ったアバイスンデがあります。その他にも、全羅南道潭陽(タミャン)で作られるアムポンスンデ、京畿道白岩(ペガム)で作られるペガムスンデなど、土地ごとに様々なスンデがあるようです。







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