チョングッチャンチゲ


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雑学の宝庫 

更新日:
 2011年3月30日


◎チョングッチャンチゲ(청국장찌개)
 韓国の納豆汁。

 「チゲ(찌개)」は「鍋料理」の意味です。「チョングッチャン」は「清麹醤(청국장)」と書き、韓国で作られている味噌の一種です。チョングッチャンチゲは、この味噌で作った鍋料理です。
 「チョングッチャン」は、茹でた大豆を藁に包んで、40度程度の温度で塩を加えずに2 ~ 3日発酵させて作った味噌です。ペースト状のチョングッチャンの中には破砕されていない丸の大豆が含まれています。発酵させた後は練って、塩と唐辛子粉を加えて味を調えます。日本の納豆と同じ作り方なので、納豆と同じ匂いがします。
 チョングッチャンという味噌の歴史は古く、1636年に起こった丙子の乱(清が朝鮮に攻め込んだ戦い)の頃に、清の兵士たちが糧食として持ち歩いていた味噌が伝わったとする説が有力とされています。
 また、1715年に書かれた「山林経済(さんりんけいざい)」や、1766年に書かれた「増補山林経済(ぞうほさんりんけいざい)」には「戦国醤(チョングッチャン)」という記述があり、その頃には、すでに味噌のチョングッチャンが普及していたことが分かるそうです。チョングッチャンは、中国の清から伝えられた味噌という意味で、「清麹醤」という漢字が当てられているようです。
 この味噌を溶いて作った鍋料理をチョングッチャンチゲと呼びます。一般的には、「チゲ」を省略して、単に「チョングッチャン」と呼んでいます。このチョングッチャンチゲは、日本の納豆汁に似た風味の料理です。
 チョングッチャンチゲは、トゥッペギ(뚝배기)とよばれるチゲ用の素焼きの器で作ります。牛肉、豆腐、長ネギ、青唐辛子、白菜キムチなどの具を入れて煮込み、チョングッチャンを溶いて味をつけます。納豆に似た独特な香りと大豆のコクが混ざりあった、濃厚なスープが味わえる鍋です。
 韓国では、食堂などでも出されていますが、一般の家庭でも手軽に作られている料理です。韓国の家庭では、特に冬の時期、栄養満点で消化が良いチョングッチャンチゲを作ることが多いようです。日本から韓国に赴任している人で、納豆が食べたくなると、このチョングッチャンチゲを食べるという人もいました。是非、一度、試してもらいたい料理のひとつです。










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