カルビ・グイ


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更新日:
 2008年7月27日


◎カルビ・グイ、カルビ・クイ(갈비구이)(갈비)
 骨付き牛カルビ肉の焼肉

 一般的に韓国で“カルビ(갈비)”といえば「骨付き牛カルビ」のことを意味します。そして、“カルビ”とは、脊髄動物の胸の部分を成す12本の肋骨のことです。韓国在来種の牛の場合、1頭(約500kg)から、約40kgとれるのだそうです。
 カルビとは、肋骨(あばら骨)のことですから、一般的に「カルビ」と呼んでいる肉は、正しくは、「カルビ・サル(갈비살):カルビ肉」と言うようです。そして、カルビの周りについているアンチャンサル、チェビチュリ(バラ肉)、トシサルなどを除いた後で、カルビ一片(あばら骨片方の大きな塊を一片という)あたり、幅15cm、長さ80cm、約600~900gを取ることができます。ちなみに、アンチャンサルはカルビの内側の胸骨の終わりの部分から腰椎までの部分を言うのだそうです。チェビチュリは第1胸椎から第6胸椎の肋骨の内側、胸椎胴体に沿って付いている紐の形の頸長筋のことです。また、トシサルは 第9胸椎及び第1腰椎の間の肋骨の内側についている厚い横隔膜の部位の赤みの肉で、牛1頭当たり約300g取れるそうです。
 カルビは焼いたり、煮たり、鍋料理に使ったりと、いろいろな料理に利用されていますが、最も人気があるのはカルビグイ(焼きカルビ)でしょう。カルビグイは、家庭でも食べますが、やはり、カルビ専門店に行って食べることが多いようです。韓国では「カルビグイ(焼きカルビ)を食べに行こう!」と言うよりも、ただ「カルビを食べに行こう!」と言い、「グイ(焼き)」という単語を言いません。そのため「カルビ」といえば、一般には「カルビグイ(焼きカルビ)」のことを意味します。したがって、ここでも焼きカルビについて紹介します。
 韓国のカルビには、大きく分けて2種類あります。それは、センカルビ(生カルビ)とヤンニョムカルビ(味付けカルビ)です。センカルビは文字通り「生」のカルビです。普通は、下味などを一切つけていない状態で、肉本来の味を楽しむことができます。ヤンニョムカルビは、味付きカルビのことです。どちらも炭火で焼いて食べます。
 センカルビもヤンニョムカルビも、骨が付いたままの大きな肉の塊を焼き、肉が焼けたらハサミで食べやすい大きさに切ります。焼けた肉はタレを付け、サニーレタスやゴマの葉にのせ、ニンニク、青唐辛子、ネギの和え物などと一緒に包んで食べます。
 韓国のカルビで有名な地域は「水原カルビ」と「二東(イドン)カルビ」の2ヶ所です。どちらのカルビも、他の地域よりも質、味が良く、さらに量が多いのが特徴です。水原カルビは、カルビの一塊が大きいことが特徴、二東カルビは出てくるカルビの数が多いのが特徴です。
 水原カルビは10~11cm程度の大振りな肋骨部分を切り取ったものです。水原には全国の3大牛市場の中の一つがあり、最高品質のカルビが供給できたことが、水原カルビが有名になった理由の1つだと思われます。
 一方、二東カルビは京畿道抱川郡(ポチョングン)二東面(イドンミョン)を起源に持ち、30年ほど前から産地の名前をとって「二東カルビ」と呼ばれています。カルビとカルビ以外の肉を竹串に刺した二東カルビは、10本をこえるカルビの塊が出てくることで有名になりました。





生カルビです。左端には骨がついています。


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