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雑学の宝庫
更新日:
2010年7月25日
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◎コプチャン(곱창)
牛や豚の小腸を焼いて食べるホルモン焼き。
「コプチャン(곱창)」とは「小腸」の意味です。したがって、「コプチャン」と言えば、牛や豚の小腸を焼いて食べるホルモン焼きのことです。通常は、「焼く」という意味の「グイ(구이)」という単語をつけて、コプチャングイ(곱창구이)と呼ばれています。
牛の場合は、「牛」を意味する「ソ(소)」という単語をつけて「ソ・コプチャン(소곱창)」、豚の場合は、「豚」を意味する「テジ(돼지)」とう単語をつけて「テジ・コプチャン(돼지곱창)」と言います。
コプチャンがいつ頃から食べられていたのか、はっきりした記録はないようですが、朝鮮半島では、仏教の伝来によって高麗時代(918~1392年)は公には肉食が禁じられていました。肉食が本格化していったのは朝鮮時代(1392~1910年)です。これは、国教が仏教から儒教に変わったことと、当時、支配的立場にあった“元”の肉食文化の影響を受けたからだと考えられています。
朝鮮時代の宮中料理には内臓料理が多数あり、コプチャンもこの当時から食べられていたのではないかと思われます。ただし、牛は農耕を手伝う役目、豚は祭祀用として捧げられるなど、肉は非常に高価な食材だったと思われます。庶民が普通に食べられるようになったのは、20世紀に入ってからだといわれています。
コプチャン専門店では、筒状の小腸をそのまま焼く場合と、食べやすい長さに切ってから焼く場合の2パターンがあります。焼く時も網、鉄板、アルミホイルをのせてその上で焼いたりと、いろいろなスタイルがあります。焼けたコプチャンには、専用のたれをつけて食べたり、サンチュなどの葉野菜で包んで食べます。お店によっては、唐辛子をベースにした辛い薬味だれで下味をつけておいてから焼く場合もあります。
小腸は、牛も豚も、内臓の中で特に脂の乗った部位であるため、食べると口の中で脂の味が広がり、濃厚な旨みを味わえるのが特徴です。韓国では、よく冷やした焼酎と相性が良い焼肉として好んで食べられています。また、内臓の焼肉は、カルビやロースよりも値段が安いため、気心の知れた仲間とワイワイ騒ぎながら食事をする時などに利用されることが多いようです。
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