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雑学の宝庫
更新日:
2011年3月30日
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◎タットリタン(닭도리탕)
鶏と野菜を甘辛く煮こんだ鍋料理。
「タットリタン」の「タッ(닭)」は「鶏」の意味です。そして「タン(탕)」は「スープ料理の総称」です。すなわち「タッタン」で「鶏鍋」になります。さて、間にある「トリ(도리)」は、何の意味でしょうか。一般的には、日本語の「鶏(トリ)」だと言われています。
このため韓国の料理名に外来語(特に、日本語!)が入っているのはおかしいということで、最近では「タッポックンタン(鶏炒めスープ)」、「タッメウンチム(닭매운찜:鶏の辛い蒸し煮)」や「タッセタン」などの名称を使うことが多いようです。
しかし、この説では「タットリタン」が「鶏鶏鍋」になってしまいます。いくら何でも、おかしいと思います。そこで、この「トリ」は日本語ではなく、韓国語の「トリダ(도려내다:えぐり取る)」の「トリ」なので、「タットリタン」は韓国の固有の名称だという主張がされているようです。
「タットリタン」は、ブツ切りにした鶏をジャガイモ、ニンジン、タマネギなどの野菜と一緒に煮込んで、粉唐辛子、醤油、砂糖、ニンニク、ショウガなどを混ぜ合わせた調味ダレで味付けをした鍋料理です。
家庭料理として作られるほか、食堂や鍋料理の専門店などでも食べることができます。同じように鶏をまるごと鍋で煮た料理に「タッカンマリ」がありますが、タッカンマリのスープは辛くありません。食べる時に、好みに応じて辛いタレをつけて食べますが、基本的には辛くない鶏料理です。一方のタットリタンは辛いスープで鶏を似ていますので、韓国の人にとっては普通の食事としてももちろんのこと、酒の肴としても人気が高い料理です。通常は、タッカンマリと同じく、鶏1羽単位での注文になるので、大人数で鍋を囲んで食べる料理です。
タットリタンはチムタッ(鳥を野菜や麺などと一緒に煮込んだ料理)のルーツになったと言われている料理です。また、タッカルビ(鶏肉と野菜を鉄板で辛く炒めた料理)も、かつてはタットリタンに似た料理だったとの話もあるようで、タットリタンは、韓国における鶏肉料理の元祖的な地位にあると言えそうです。
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