ミドドッ


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更新日:
 2009年11月29日


◎ミドドッ、ミドドク(미더덕)
 エボヤ。

 海産物でホヤの仲間、「エボヤ」のことです。皮を剥いて食べますが、日本では食べないそうです。韓国全域で養殖がおこなわれており、韓国では一般的な海産物の一つです。
 エボヤは、外観が「ツルニンジン(ドドク:더덕)」に似ているため、「海のドドク」として「ミドドク(미더덕)」と呼ばれています。
 マボヤ目シロボヤ科の海藻類で、世界的に分布しており、生息場所は貝類養殖場と船の下などです。細長い体に柄があり、全長5~10cm程度で、黄褐色を帯びており、外皮は繊維質のような物質になっていて硬いです。上側は凸凹になっていて柄の部分に細長い溝があります。エボヤは雌雄同体で、卵巣は細長く平行に列になっていて、その中に精巣が入っています。
 韓国のどの沿岸でも見られるありふれた海洋生物です。エボヤは、普通、岩にくっついて生活していますが、近頃は、防波堤や養殖場にあるロープ等でも見られます。
 形は棍棒型、または丸型で表面が凸凹していて、色も綺麗ではありません。慶尚道の馬山市では、「エボヤ蒸し」という料理で食べられていたようですが、あまり一般的ではなかったようです。
 ところが、エボヤならではの独特な味が注目され、現在では、味噌汁や鍋料理などに広く使われるようになりました。このため価格の上昇と資源不足になり、エボヤだけでなく、エボヤ類も代用品として利用されるようになったそうです。
 エボヤ類にはエボヤ、二縞エボヤ、三縞エボヤ、サンチンエボヤ、長柄エボヤなど、5種類があります。二縞エボヤの体は腹の方を他の物体にくっつけていて、外皮は薄く、革模様で硬く、不透明で暗い茶色を帯びています。表面には深い溝とシワがあり、内面はつやがある白色です。エラの穴を横切る血管がまれにあり、51個の触手があります。長く少し曲がった形の生殖線が両方に2個ずつあります。
 三縞エボヤの体は円形に近く、時には不規則な形をしており、腹の方または腹の右側が他の物体にくっついています。外皮は灰黄色から薄い橙黄色を帯びており、革のように柔らかく、約1mm の厚さを持っています。表面には不規則な溝やシワがあり、内面は白色を帯びている。エラの穴を横切る血管があり、17個の触手の両側には 2~3個の生殖線があります。
 エボヤは棍棒の形をしていて、下部分または柄の部分の表面に不規則なシワと溝があります。柄を持っているのは、その長さが普通体の長さの1/2以内で、その下側を岩にくっつけて生きています。
 体の色はエボヤが住む海の底によって異なり、黄褐色から灰褐色、橙黄色を帯びており、内面は白色をしています。生殖線は比較的つるんとしています。
 サンチンミドドクは、外観がエボヤにそっくりですが、円錐形の突起があり、柄の長さが体の長さとほとんど同じであることから、区別がつけられます。体は柄の下側の端を他の物体にくっつけています。外皮は革のように薄い方ですが、硬くて透明で、褐色を帯びています。表面には細長い溝があり、体の表面にたくさんのコブや円錐形の突起があり、屈曲の激しい生殖線を持っています。
 長柄エボヤはエボヤと似ていて、長い楕円形の体の部分と細長い柄の部分になっていますが、柄の端の部分を他の物体にくっつけています。体の表面に少し溝、または突起物がまれに出ていますが、外皮は革のようで、小さい個体にはシワや溝が全くなく、少し円錐形の突起物がありますが、大きい固体になるにつれ、体の表面に不規則な溝やシワがみえるようになります。
 エボヤのアミノ酸はタウリンの含量が高く、脂肪酸は不飽和脂肪酸としてEPAとDHAがたくさん含まれています。EPAは動脈硬化、高血圧、脳卒中などの予防に効果があり、DHAは学習機能の向上、血中のコレステロール含量低下、抗癌作用、老化抑制などに効果があると言われています。

 一般的に、ヘムルカルグクス(해물칼국수:海鮮うどん)には、沢山のミドドッが入っています。噛むと、中から苦い汁が出てきます。この汁を食べて、外側の殻は固いので、食べないのが普通の食べ方です。



  ヘムルカルグクスの中に、沢山のミドドッが入っています。



  拡大すると、見えるでしょうか。





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